ヤリマンって、ネガティブなものだと思ってた。
恋愛を諦めかけたアラサー女子・もも。恋にもセックスにも奥手になって早数年、しかし心の奥底では「もう一花咲かせたい」「私だって楽しみたい」という思いに抗えないでいる。
このまま人生を終えるのかという絶望、何かを変えたいという変身願望。鬱屈とした思いを抱えたある日、同級生・ひまちゃんに再会。かつて同じく地味子だったはずの彼女はいつしか「ヤリマン」を自称し、奔放に生きていた。彼女の生き方、考え方に触れ、ももは自分もヤリマンになって自由に生きたいと考えるようになる。
「性の解放」=「自己の解放」をテーマに、現代女性の悩みや本音を新人作家が鮮烈に描く!