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17歳の青年は、父が倒された圧倒的不利な状況下で、凄惨な戦闘を繰り広げ、その場にいた全ての人間を恐怖に陥れる。 
一方、信長に丹後を支配するように命じられた智将・長岡(細川)藤孝、猛将・忠興親子は、決死の覚悟で五郎と戦う。 
味方にも秘策を明かさぬ一色五郎が進もうとする先は、果たして織田家の壊滅か、一族の破滅か。 
戦国時代最後の怪物が覚醒する。 
「信長か。珍しゅうもない。ざらにいる男よ--。」 
本屋大賞受賞作『村上海賊の娘』から12年。 
取材・執筆6年超、破格の戦国巨編。 
書誌情報: 
「最後の一色」上巻 定価2100円(10%税込) 
ISBN 9784093867672 
「最後の一色」下巻 定価1900円(10%税込) 
ISBN 9784093867689 
上下巻 2025年11月5日発売